第7回パールジュエリーコンテストに出展した作品です。
最近は”組み立て”式を使うことが多くなりました。まあ、たいしたことはないんですが、
銀粘土で立体的な感じでアクセサリーを作るとなると、やっぱり部品を分けて作りこみするほうが
いろいろ作れるということを感じたので。今回はそんなこともあって組み立てネックレス作りました。


ちなみに、作品タイトルは「さぎさ」なんですが。。。
もともとは波とかをイメージして作ったものなんですが、いろいろタイトルを考えていたときに
辞書で調べたら「なぎさ」っていうのも波打ち際とか”波”っていう意味は含まれているって
ことをしって「じゃあ、これで(笑)」というのを発送する直前に決めてました(^^)



その1 その2

アートクレ作成サイズ


縦10cm位×横5cm位
材料は銀粘土が70g
真珠が適量

1.原型を作る


まずはいったん、粘土(銀粘土ではないですよ。普通の粘土です)で完成品に近いものを作っちゃいます。
それができたら解体して、それぞれのパーツをベースにして作ります。写真は撮ってないんですが、作ったパーツに
ラップを巻いて、1mm程度に伸ばした銀粘土を形どおりに付けていきます。後は一旦その状態で乾燥させます。

写真はクリックすると拡大したものを新しいウインドーで表示します。
(A)
出来上がりの写真で言うと正面左側の一番下にくる部分のパーツです。見てのとおり上の方を少し巻いて包めるような形にしています。
(D)
右側ドレープの下側パーツです。ちょうど断面はS字になるような感じで波状にして作っています。
(B)
(A)の真ん中くらいに取り付けるパーツです。これは全体的に丸みを帯びているような感じにしています。(完成品を見てもらえば少し湾曲してるのがわかると思います。
(E)
右側ドレープの上側パーツです。1つ山を作るような感じでつくっています。
(C)
中央の真珠パーツを取り付けているわっか状のパーツです。
(F)
(C)のパーツと組み合わせている中央のパーツになります。

この時点で組み立てると。。。


2.形を整える

ベースができたら形を整えていきます。

写真はクリックすると拡大したものを新しいウインドーで表示します。
(A)
基本的には表面をきれいにする(ペーストで傷をうめたりするなど)。あとは焼成後組み立てる際に、接着するための台座をつくります。台座は(B)を接着するためのもので、必要に接着する場所や角度によって台座を調整してます
(D)
これも形を整えてます。(A)同様あとで、(E)と接着するので、接着用の”壁”を作っておきます。この壁の角度を変えると仕上がりの雰囲気が微妙に変わります。
(B)
これも基本的には表面をきれいにします。ただ、均一厚さだとつまらないので、少し厚みを持たせたりなどもしています
(E)
表面を整えるのと、厚みを少し持たせています。(D)のパーツと接着すると、右側の方が(D)と引っ付くのですが、その際に隙間が開かないように、(D)と(E)に右側の接合部はなんどかあわせて作りました。
(C)
渦巻きです(笑)これも基本的には表面を
整えるだけなんですが、やっぱり、あのままだと面白くないので、厚みを持たせたりと形を少し変えています
(F)
このパーツは途中で折れてしまいました。で、急遽デザインを変更した。アーチ状で少し丸みを持たつつ、上のほうには真珠がとめられるような場所を作っておきました。また写真下側の方は(B)と接着するので、好み位置で接着面に隙間ができないように形を整えます。
(G)
このパーツはもう1つの真珠をつめるための台です。最終的には(C)に取り付けます。真ん中のくぼみが真珠を置く場所で、周りの穴は銀線刺す場所。あとで、銀線をさします。

なお組み立てると。。。

3.焼成

やきま〜す。さすがにこの手の作品は焼成するにしても、
目に見えるかたちで焼かないとやばいかも!?
釜での焼成をするんだったら、ちゃんと形がゆがまないように支えを使う
などして、
焼く必要はあるかと思います。

4.磨く

(D)(E)は完全に鏡面にします。(F)は半分くらい鏡面にして、残りはつや消しに。それ以外のパーツは
すべてつけやしで作成します。


その1 その2

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